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なでしこJAPANに思う。。。 [サッカー]

やはり女子サッカーの話題に少し触れておこうと思う。

女子W杯、決勝トーナメントに入ってからの2試合はリアルタイムで観戦した。
(ドイツ戦とアメリカ戦だ。この2試合になったのは単に休み前だったからに過ぎない)

正直、勝てると思って観てはいなかったし、自分が生きている間に男子とか女子とか関係なくW杯を掲げる瞬間を見ることができるとは思ってもいなかった。
心が震えた。

でも、ここまで触れずらかったのは、サッカーファンでありながら女子サッカーには大きな注目を払ってきたわけではなかったことや、そもそも女子サッカーにはもっと適したピッチの大きさ(男子と同じでは広すぎると個人的には思っている。よりレベルの高いサッカーをみせる為には適したサイズがあると考えている)にすべきと思っていたこと、同様にゴールの大きさも変えるべきだと思っていること(今のサイズでは、GKの重要性が非常に高すぎる。点は多く入るのかもしれないが正直見苦しい残念な印象の失点も多いという印象が強い)もあって、積極的な目で応援してはいなかったという想いがあったからである。

なのに書こうと思ったのは、「なでしこ」フィーバーが巻き起こり、いくつかのメディアでの文章やインタビューを拝読して何点か思うことがあったからだ。

まず1つ目は、彼女たちのプレーしている環境についてだ。
多くのメディアで彼女たちはプレーだけでは食べていかれず、他にも仕事をしながらのプレーになっていることを美談のように取り上げている。
メディアの仕事は、そうじゃないだろうということだ。
今回、W杯制覇という望外の結果を得たのだ。せっかくの流れをしっかりつないでいける仕組み・組織を作っていかないといけないと思うのだが、業界メディアも含め食い潰しているだけに過ぎないのがあまりにも残念だなと思う。
フォローすべきなのが、影響力を持っているメディアの本来のあり方ではないだろうか?
女子サッカー人口の変遷はどうなっているのか?継続的に育成・強化、そして文化として根付いていくためにあるべき形とはどういうものなのか?比較的上手くいっている(?)アメリカやドイツとの違いは何なのか?その中からの日本らしさでの構築についての議論や動きがあまりにも少ないのではないだろうか?
動いているのは、極一部のジャーナリストと誰よりも「なでしこ」JAPANのメンバーや「なでしこ」リーグの選手だけである。
残念でしかない。

2つ目は、なぜ「なでしこ」JAPANは強かったのか?についてだ。
分かりやすく見れば「なでしこ」は自分たちの強みを活かしたサッカーをしたからという風になるのだろう。
もちろんそれはそうなのだが、実は彼女たちの強みであるあのスタイルの裏には、相当量のハードなトレーニングがあり、その賜物だったのだなと気づかされたことだ。何ともいえないショックを感じたのである。
実際の試合で、彼女たちがスタミナや走り負けているシーンは一度もなかったではないか?なぜ気付かなかったのだろうということと、どれだけの想いと努力があったのだろうということに想いが飛んだからである。
そして振り返ってみて、自分はそれだけの情熱を何かに費やしているかと考えるとさらにショックが大きいのだ。
また、余談気味ではあるが、そういう部分ではオシムさんがやっていたこととも似ているのではないだろうかという感想もある。

3つ目は、グループの関係性である。
今大会の「なでしこ」は、コミュニケーションもよく取れていて、かつ仲良しで「なぁなぁ」なだけでない、むしろある意味際どいギリギリの関係の中で言いたいことはいいながらも気を使うといったグループが構築されていたのではないかと推測できることだ。
選手もそうだが、スタッフも含めものすごいことだったのだろうなと感心するばかりである。

そしてトータル的には、「なでしこ」強さの秘密は、それらが全て複合したものだったのだろうと思う。
「強調(人間)」と「危機感(ハングリー精神)」、「想い」の全てである。


最後にもうひとつ。
トルシエ・ジャパン、ジーコ・ジャパン、オシム・ジャパン、岡田ジャパン、ザック・ジャパンと男子は監督ごとに意味も分からず愛称が変わる。
しかし、女子は「なでしこ」という言葉(=理念)を得た。
具体的に何かというと、これだって不鮮明といえば不鮮明であるが、日本人であればなんとなく「なでしこ」と言ったら「日本らしさ」でしかないと無意識に想うのではないだろうか?
そして、「なでしこ」の幸運は「らしさ」であるというイメージを得たが故にその「らしさ」を求めざるを得なかったという部分にあったのではないだろうか。
言葉の妙である。

何にしてもおめでとう、そしてありがとう!


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サッカーアジアカップ日本代表雑感 [サッカー]

カタールとの準々決勝でようやく吹っ切れたか?
1対1を決められる選手と決められない選手。
香川の良いところは、それを決めるチカラがあるところなのだろうと思う。

吉田は面白い貴重な経験をしていると思う。
高さという日本にとっては貴重な資質を持っていること、フィード力にも強みがあることを活かして、日本のDF陣の中心となれるように成長して欲しいと思う。

柏木も悪くはなかった。
本田、香川などはじめポジション争いは激しいと思うが、献身的な運動量とバランス感覚、パスセンスと強みは多い。
頑張ってほしい。
いまの日本代表は、遠藤のチームだとも思うが、もしかしたらその遠藤の後継者足りえるのは柏木かもしれない。

今大会、見ている分にはなかなかに面白いゲームを展開してくれていると思う。
準決勝以降も期待したい。


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サッカー天皇杯の東京都代表に「東京ヴェルディユース」に思うこと [サッカー]

今年のサッカー天皇杯の東京都代表が、東京ヴェルディユースになったとの事。
テレビのダイジェストでしか拝見していないが、他のどのチームよりも洗練されていたし、レベルも高かったように思う。
(最近のJリーグ自体に高校生年代も出場していることを考えれば決しておかしいことではないのだが・・・)

それらの事象を思ったとき、東京ヴェルディの経営状況がどうかというのが気になると思ったわけである。
歴史もあり、充実しているユース組織は、Jの、というか日本の宝でもあると思うのだ。
東京ヴェルディは、存続させなければならないと思う。

それが、というかそこに、日本におけるサッカー民度を計る尺度が見て取れるように思う。
自分に何ができるかというのもあるし、考えたいとも思う。

でも、そのようなサポーターの熱意しか、東京ヴェルディを取り巻く環境の元には本当にないのだろうか?
経営陣の本気度というのは、どれほどなのか?
なんかそんなことを思ったヴェルディユースの質の高さだった。


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【W杯2010】オランダvsスペイン<決勝> [サッカー]

ワールドカップもついにラストゲーム。
あまりあーだこーだ考えずに決勝戦らしい緊迫感を楽しんで観戦した。

なので簡単な印象と感想だけ!

オランダは、勝負に拘ってきた戦い方をしてきたなという風に見えた。
そして、後半30分までは、「基本的にオランダのゲームだな」というように観ていた訳で、スペインのほうが日程が厳しい分だけ時間が経てば経つほど不利かなという風に思っていた。

一方のスペインは、準決勝までの戦い方と同じ方向性でゲームに入ってきた。
ただし、疲労なのか、正直全然運動量が少なく、効果的にゲームが進められていたようには見えなかったのだ。

そして、後半30分を回る。
さらに落ちるだろうと思っていたスペインだったが、実際はオランダの方がガクンと落ちたというのが大きなポイントだったと思う。
その結果、徐々に押し込まれるようになっていく。

もうひとつは、選手交替が選手層というのも合わせてスペインの方が上手くはまったのが大きかった。
ナバスは、交替したペドロより、より明確にサイドでの基点として機能し、前線に飛び出てきて攻撃力UPとギャップを生み出す役割を与えられて、十分な仕事を果たしたセスク。
スペインは、選手交替が非常に意味があった。
逆にオランダは、エリアにしてもファン・デル・ファールトにしても十分に機能ができなかった。
この差は、大きかった。

シャビやイニエスタ、ビジャやセスク、ロッベンやスナイデルなど。
表現は難しいが、狭い距離感の中で正確にパスをつなげる、そして細かいタッチでのドリブルができる。
こういう機能を持った選手層の差が、勝負を分けたのかもしれない。
そして、それはそのまま今の世界のサッカーの潮流でもあるのかもしれない。

そんな決勝戦だったと思う。
スペイン、おめでとう!
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【W杯2010】ドイツvsスペイン<準決勝> [サッカー]

今大会のドイツは、過去自分が見てきたドイツとは随分と違う印象だった。

“ゲルマン魂”。

その一言に、よく分からないけれど集約されてしまう、あの感覚をあまり感じないのである。
その代わり、らしくもない(といっては失礼だが)ショートパスやカウンターなど観ていて楽しく、クリエイティブ的なサッカーを展開しているのである。
そして、イングランド(どちらかというと古臭い伝統的なまま)やアルゼンチン(こちらも個の能力は高いものの戦術としては古い)という強豪を一蹴してきた。

そんなドイツと(雑誌Numberによれば、ドイツの一つのスタイルとして熟成させてきたハンドボール的なサッカーの手本ともいえる)スペインの一戦。
結果は、(本家(?)の)スペインが勝利した。

確かにボールポゼッションなどパス回しという面では、スペインが圧倒したようにも見える。
ドイツに効果的なカウンターのチャンスもほぼ作らせなかった。

でも双方にどれだけゴールの香りがしたかというと、ピッチで繰り広げられたサッカーの内容ほど多くはなかったように思う。
後半途中には、ゴールを奪うにためには、
 ①ミドルシュート
 ②セットプレー
 ③多分なさそうだが“個での突破”か“効果的なダイレクト(=リズム)”の連鎖が余程はまった時
の3つくらいしか見当たらないと感じていたくらいである。
(最終的には、セットプレーからの得点で勝敗を分けたわけであるが・・・。)


結局、この試合のポイントはどこであったか?
オイラとしては、以下の2点だったと考えている。
 ①スペインがF・トーレスを先発から外してこれたこと
  →明らかにコンディションが上がってこないトーレスを使うことで中盤の
    リズムが作れないようになっていたと思う。
    外したことで、中盤でのパスでのポゼッションが確保できた。
   (違う見方をすればゼロ・トップシステムに近いものかもしれない)
  →ただ、もしかしたらペドロが抜け出し、トーレスにパスを出さなかった
   (=トーレスが得点しなかった)事が決勝戦に向けて大きな鍵になる
    かもしれないと思ったりする(トーレスが得点していたら良い方に吹っ
    切れた可能性)。
 ②スペインが、その圧倒的なパス回しの結果、ドイツのスタミナを奪うことに
  成功した。
  ドイツは、ボール奪取の地点で疲労してしまい、効果的なカウンターを繰り
  出すに至らなかった。


この2カ国の試合は、バルセロナ型vsインテル型だったようにも見えたが、本質的にはバルセロナ型vsバルセロナ型だったのではないかと思う。
何が言いたいかというと、バルセロナ型の先にあるのは、何かということだ。
将来のサッカーの姿としてのハンドボールのような展開という予測に対しての方向性は、この試合のようになるのではないかということだ。

つまり、バルセロナのような性格のチーム同士での対戦の場合、そのまま対等な力関係は発生しづらく、攻撃ポッゼッション力が、より優れたチームがバルセロナのような戦い方になり、劣っているチームはインテルのようかカウンターを狙うかたちになるのではないかということだ。
この試合のようにバルセロナ型vsインテル型の試合のように見える形に収斂していくのではないかという可能性である。

そして、そこで最後に勝負を分けるのは何になるかというと、意外と、速くかつ多く長躯できる“スタミナ”、言い換えればバルセロナ型で主導権を持ったチームにボールを回され続けても尽きない“カウンター力”、と“心”なのではないだろうか?

カウンター力(意思統一や戦術もろもろ)は、どんなチームでも最低限必要なチーム力のひとつ(=ベース戦略)となっていくのではないだろうか。
そして、やはり基本的には、将来的には中盤での潰し合いというのは無くなっていくのではないだろうか。
そのように思う。

何にしても観ていて楽しい試合だった。
オランダvsスペインの決勝戦を楽しみにしたいと思う。


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【W杯2010】アルゼンチンvsドイツ<準々決勝> [サッカー]

4-0でドイツ勝利。
この試合、ある意味今大会を象徴している試合だったように思う。

ポイントというかオイラの感想は、5点。
ザーッと、あげさせてもらうと、

①乱暴に括ってしまえば、この試合は、擬似バルセロナvs擬似インテルだったように思う。
そして、チームの完成度というか狙ったところが、擬似バルセロナであるアルゼンチンの完成度より擬似インテルであるドイツの完成度の方が高かったということであると思う。
大会のトレンドがディフェンシブであり、そのディフェンシブを、ただの引きこもりで終わらせないインテルのようなカウンターを繰り出せるドイツが勝ったのだな、ということ。

②逆に、アルゼンチンは擬似バルセロナとはいったもののやはり違う部分はあり、コンセプトとして「メッシとその仲間達」だったことが、そこからもう一歩抜け出せなかったことが敗因かもしれない。
メッシをおとりに使おうというくらいのチャレンジが、困れば困るほどなかったように見えたのは気のせいだっただろうか。
テベスの頑張りは感動的ではあったが、チーム全体がメッシに上手く供給できなかった時に打開していく気力が少なかったように思う。
そこが抜け出せなかった部分だろうなと思う。
試合を重ねるにつれて(たとえそうでないにしても)「怖いのはメッシだけ」になっていってしまったのかも。。。


③それでも、やっぱメッシは特別な選手だな、という印象だった。
何が特別かというと、彼の“間”は非常に狭い。何が言いたいかというとマークしていても、していなくても彼には十分なスペースがあるのと一緒という事だ。ボールを渡さないようにするか、トラップする瞬間に身体を当ててないとダメなくらいに見える。。。
スゴイなと。。。

④それと、ブラジルもそうだったが、欧州と比べると総じて精神的に淡白だなぁという印象を持った。
分かりやすく慌てるし、気落ちしている。
これは、何だろうなという感じだ。
下手に知りすぎているのかもしれない。ちょっと、もったいないし、残念な感じがする。諦めて心が切れて4失点くらうなら、リスクを取ってイチかバチかの死にもの狂いでいって同点・逆転を狙う。結果として4失点のほうが、いいように思うのだけれど。。。

⑤最後に、試合自体を観ていて、「ハンドボールみたいだ!」と感じた試合であったという事をあげておこうと思う。
先日も書いたサッカーマガジンでの西部謙司さんの連載では、「EURO08に続いてスペインが成功を収め、スペインやバルセロナのようにプレーするチームが増えていくとすると、まずサッカーはハンドボールに近付いていくと予想できる」と書かれている。
この試合では、くしくもその一端が見えたのかもしれない。
そして、結果としては、インテルのようなチームが勝った(=スペイン、バルサ的なチームの成功とはならなかった)。
ハンドボール化の流れが早まるか、遅れるかでいえば、遅れる方向の結果になった訳であるが、オイラ自身には、もうひとつの違う想いを感じていた。
それは、「ワールドカップは、今後サッカーのトレンドを作っていかないのかもしれない」ということである。
サッカーの戦術や戦略は、より高度になってしまっているのだと思う。
攻撃サッカーは、08EUROのスペインや09バルサで一度ピークを迎えた。そして、その攻撃サッカーは戦術や選手の質も含め、より高度な完成度があってこそ成り立っていたと思う。それを破るインテルの可能性を、さらに上回る攻撃をチームとして存在させるのは、代表に可能か?と思うからだ。
つまり、もうサッカーのトレンドを作るのは、多くの時間を使って完成度を求められるクラブチームにしかなくて、W杯はトレンドとは違う“誇り”みたいなものを懸ける場所でしかないではないだろうか?
代表のサッカーとクラブのサッカーは、同じ線の延長線上に存在しているのではなく、完全に分かれた線を歩みだしているのが分かった試合だったように思うのだ。
だから、将来のサッカーはどういう風になっていくのか?この先10年くらい色々揺れていくのかもしれない。
(もしかしたら“個”の能力に依存していく時代が来たりして・・・。その場合、今大会のアルゼンチンが先駆けだったりして(笑))


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【W杯2010】日本vsパラグアイ を終えて。。。 [サッカー]

パラグアイと延長を戦って、PK戦で敗戦。
結果だけを見れば、十分に健闘したといえる状況と思う。
でも、イマイチ結果に不満な自分がいたりする。
それは、なぜだろうか?

パラグアイ戦は、日本が本当に体験する、ある意味、また新たなステージだった。
そこで、どうだったかというと、オイラのイメージとしては、“怖がっていたな”という風な印象を受けたのだ。
思いっ切りやろうという感じよりも、ちょっと腰の引けた、(デンマーク戦の時にはあったように思えた)積極性が低いゲーム展開だったように見受けられたということである。
例えるなら、緒戦のカメルーン戦のときのような感じである。

もしかしたら疲労の問題でカラダが動かなかったのかもしれないが、オイラとしてはそんなに怖がらなくて、デンマーク戦と同じように相手のよさを消すことにプライオリティを置きながらも自分たちのエゴを出しても大丈夫だよ、と思っていた部分が不満の源泉ように思ったのかな、などと振り返って思うのである。

パラグアイ戦を観て(というか大会全体を通じてかもしれないけど)感じていたのは(会見で岡田監督も認識しているのだな、とは思ったが)、今大会リアリズムに徹してあのような戦術を使用した。
それ自体は、今の日本の実力と世界の実力比較して現実的なチョイスで理解も出来る。
しかも日本のディシプリン、チームワーク力重視という良い特性にうまくマッチした。
こういう方向性をベースとして今後も戦っていくのもありかもなと感じた。
ただし、それでもやはりそのベースに攻撃の怖さをどう付け加えていくか、ゴールにどう向かうのかという部分に日本の特性を取り込んでいくことが課題で、そこを避けてはいかれないなと、考えさせられた試合だった、というのがひとつ。

もうひとつは、言っても詮無いことであるが、オシム氏のサッカー日本化では、どのようになっていたのだろうか?どちらがより日本的になったのだろうか夢想をしてしまったということである。

どちらも試合自体の内容とは、かけ離れているかもしれないが、細かい部分どうというより、そういうことを考えながら、楽しさに浸りながら観たゲームだったということである。


98年の初出場の時は、今思うとやはり出場しただけで、スゴイ盛り上がりで、祭りというか舞い上がっていたなと、大会で勝利をあげて決勝トーナメントへ進出した今大会を見てあらためて感じた。
だって、“初出場のときの感覚”と“決勝トーナメント一回戦に挑むときの感覚”が同じような感じだと思うもの。
そう考えると、日本人も随分と贅沢になったなと思う。
そして、もしかしたらその積み重ね(=国民の要求レベルの高さ≒サッカーインテリジェンスの高さ)が、レベルを上げていくのかもしれないなと思う。


総括しようと思っているわけではないけど、いつ書けるか分からないので最後に「総括」的にちょっとだけ。
今大会には、2つの姿があったと思う。
ひとつは、言うまでもなく大会自体の成功。
それは、リアリズムに徹したサッカーへの変更というかチョイス。
(そして、上述もしたようにそれが偶然にも日本人の特質・長所にもマッチングが取れていた)
ひとつの大会を成功に持っていくためのチームビルディングの成功(偶然かもしれないが・・・)の結果。

ふたつめは、大会に至るまでの強化のあり方の問題という失敗。
それは、監督の現実レベルの認識の甘さが原因だったかもしれないし、協会そのもののビジョンの問題だったかもしれない。
(23人のメンバー選出方法から、メンバー構成自体にも問題は波及したと思う)
“世界”と“アジア”。
この2つを明確に分けて戦略を考える必要があったのだろうけど、しかもそこには非連続的な違いがあったにもかかわらず、それに気付かず(気付かない振りをした?)連続的なチームコンセプトを掲げた。
要は、マーケティング不足だったと!

その2つの姿があったように思うということだ。


いずれにせよ、
日本は良い経験を積み上げた、良いことも悪いことも。
どうすればうまい結果を得られそうかのヒントもつかんだ。
収穫の多い大会だったのではないだろうか!
お疲れ様&ありがとう!

そして、オイラはまずはJリーグに行こうと思う。


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【W杯2010】日本vsデンマーク +雑感③ [サッカー]

試合が終わって、2日経つ。
3-1で日本はデンマークに勝利して、決勝トーナメント進出を決めることができた。
とても素晴らしい結果だし、とてもうれしい。
でも、なんか印象が違うのである。
ウレシイが強くでも、悔しいが強くでも、不満が強くでもなく、なんか印象が強くないな、と思っているのである。
理由は良くわからないのだが・・・。
そんな印象があったいうこともあり、デンマーク戦が終了してから、時々意識の中で振り返ったり、考えたりしているのだが、時間が経つにつれて、さらに印象がなくなっていくのである。

「これだ!」という理由にぶつかったわけではないのだが、そのまま記しておこう!と思い、「あえていうなら」という感じで、今のところの見解を記しておこうと思う。


単純にデンマーク戦の試合内容だけを見ていけば、今大会初めて自分達らしさを出し始めた試合だったように思う。
でも、それは、言い換えれば岡田監督がこれまでに取り組もうとしていたスタイルを普通に、今までのスタイルを普通に実行しただけといえるのではないだろうか。

ひと言でくくれば、今のオイラの見解として上記のようであり、ゆえに結果はともかくとして内容について感慨が少なくなっているのかもしれないな、と思っている。


これまでは、そのスタイル(そのスタイルがいいかという議論はまた別にあるが)が出せないストレスによる不満や、(悪いというわけではなく)ひたすら相手の良さを殺すサッカーを展開していただけに大きかった不満が、普段観ていたレベルにまで軽減していたのかな?ということかな。

ただ、その中でも「今までの自分達らしさ」というのとも違うのだろうなと思っているのは、1戦目・2戦目で極端なまでの自分達らしさを消した試合をしてきた中で得たものが加わり、その上で本来目指していた形に近いものが3戦目にトライできたのだろうと感じられることである。
きっと選手たちの間では違うのかもしれないが、極端な言葉を使うと、コンディショニングから全体の雰囲気も含めた“チーム力”というか“一体感”への昇華があったのではということ、それと疑心暗鬼になっていた“ほんの少しの自信”の回復が大きなポイントとなって、今の実力の中で自分達“日本”が結果を残せる可能性のサッカーの軸点を発見したのではないだろうか。
そのように感じたし、思っている。


だから、そういう意味でも日本サッカーは、これからどのような道を切り開いていこうとしているのか?
その姿を次の1戦に挑む姿に重ねて観てみたいとオイラは思う。


特に必要ないのかもしれないが、採点。。。

川島・・・・・問題なし。それと川島がどうとかいうのではなく、結局のところ
       オランダ戦を0-1でしのげたことにより、デンマークより優位
       な状況で最終戦を迎えられたのは、想像以上に大きかったと感じた。(6.5)
駒野・・・・・安定している。波がないので何ともいえない。(6.5)
中澤・・・・・空中戦で負けてないことも素晴らしいが、的確なカバーリングが
       大きい。(7.0)
闘莉王・・・空中戦でも強い。しかも徐々に良くなっていると思う。
       熱いハートも良い。日本のテリーとして頑張ってほしい。(7.0)
長友・・・・・3戦通じて、対面の相手に仕事をさせていない。素晴らしいこと
        だと思う。影のMVP?(7.0)
阿部・・・・・派手さはないがいい仕事をしていると思う。阿部が目立ち過ぎる
        ようじゃ厳しいかもね。(6.5)
長谷部・・・理想を言えば、90分持つとウレシイのだが・・・。(6.5)
遠藤・・・・・FKはお見事。(7.0)
大久保・・・精力的な運動量や闘争心は、チームの熱力源とも言える。
        あとはゴールが奪えれば・・・。(7.0)
松井・・・・・ドリブルできること、キープできることの存在意義は大きい。
        しかもキープするだけでなく、前への推進力としてであるから
        なおさら。(7.0)
本田・・・・・オランダ戦とは見違えるように楽しそうにプレーしていた。
        点だけでなく、前線での基点になれているのは大きい。(7.5)
岡崎・・・・・得点おめでとう。あそこにいることが大事。(6.5)
稲本・・・・・-
今野・・・・・-


最後に、大会全体を通じてここまでの雑感を。

①今大会は基本的にミスをしたほうが負ける。
単純にミスが得点つながる頻度が高いように感じている。

②“チーム”が強い。
どれだけチームとしてのまとまり、戦術実行度など成熟レベルを上げられているかが重要。
余程の飛びぬけている個でもない限り、しっかりと構築されているチーム力を崩せない。
それは、歴史的な強豪国でも例外ではない。

③2節目終了までは、今大会は守備の大会になりそうな予感を感じていたが、最終節&決勝トーナメントに入るにあたって、その印象は変わりつつある。
守備は重要かもしれないが、同時に得点を奪うメンタリティー、奪うためにリスクを取る勇気、そして取り切るだけのチーム力&個人力がなければ、勝ち切れないということ。
そういう意味では、サッカーの未来は、「攻撃的」とか「守備的」とかいうのではなく、「ゴール」に向かっていると感じている。

④徐々に気になってきているのは、サッカーマガジンの連載で西部謙司さんの『ゴールのあとの祭り』vol,103の回。
サッカーは、ハンドボールに近づき、バスケのようにマンマークの時代がくるかもしれない。
その流れのスピードを見極めるのが、南アフリカ大会になるかも、みたいな話である。
非常に興味深い論考で、今大会の守備的に見える部分は、それに当てはまっているかもしれない。
一方で、スペイン的なチリの存在も面白い。
グループリーグでのスペインvsチリは、そのゲームの意味合いからイマイチな流れのまま終了したが、ゴール前での攻防もあれば、中盤での潰しあいにもなっていたように思う。
ある意味、広いピッチの中で、どれだけ全開で行けるか等という部分でも変わってくるのかもしれない。
どうなるか見守りたい。


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【W杯2010 Group A】本気だったのは、どっちだったか? [サッカー]

フランスvs南アフリカ(1-2)
ウルグアイvsメキシコ(1-0)

同時刻開催の2試合を2画面で同時に観戦。
結果はともかくとして、どちらのゲームが「勝たなければいけないか」というオーラを出していたかといえば、引き分けでも十分な国同士のゲーム、ウルグアイvsメキシコだった。

最初は、場外問題にゆれるフランスに興味があって、そちらをメインに観戦していたが、次第にというかに勝手にもう一つに試合に目は移っていてしまった。
端的に言えば、フランスはやはり崩壊しており、その本気がゲームに出ていたのだ。
南アフリカが悪いわけではないが、これではな。。。ということ。

反対に、今大会でウルグアイの試合を始めて観たのだが、良いチームで驚いた。
チリといい、想定以上の驚きを南米代表国からもらっている。
(総体的な感想はあるが、それはまた別途)


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【W杯2010】Group H [サッカー]

チリvsスイス(1-0)
スペインvsホンジュラス(2-0)

チリvsスイスの試合のクオリティには、正直驚いた。
チリがいいサッカーをするというのは聞いていたし、スペインとの試合でスイスのディフェンス力(そして守っているだけでないチーム力)の素晴らしさも分かっていたつもりだった。
でも、どちらも分かっていたつもりだっただけで、想像以上の素晴らしさであった。
唯一残念だったのは、レフェリーのクオリティというのが、この試合をもったいないものにしてしまった。
(レフェリーが一番目立ってしまっていたものね。。。)
10人だったせいか、スイスが最後に疲弊した。その分の1点だったかもしれない。

スペインは、とりあえずホンジュラスに勝ったことで、次戦に繋がっている。
が、優位に運べるだけの得失点差を獲得できなかったというのも本当だと思う。
(ホンジュラスが弱いわけではないが。。。)

スペイン、スイス、チリ。
どこかが消えるのは、正直もったいない。
最終戦が楽しみになった。


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