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【W杯2010】日本vsデンマーク +雑感③ [サッカー]

試合が終わって、2日経つ。
3-1で日本はデンマークに勝利して、決勝トーナメント進出を決めることができた。
とても素晴らしい結果だし、とてもうれしい。
でも、なんか印象が違うのである。
ウレシイが強くでも、悔しいが強くでも、不満が強くでもなく、なんか印象が強くないな、と思っているのである。
理由は良くわからないのだが・・・。
そんな印象があったいうこともあり、デンマーク戦が終了してから、時々意識の中で振り返ったり、考えたりしているのだが、時間が経つにつれて、さらに印象がなくなっていくのである。

「これだ!」という理由にぶつかったわけではないのだが、そのまま記しておこう!と思い、「あえていうなら」という感じで、今のところの見解を記しておこうと思う。


単純にデンマーク戦の試合内容だけを見ていけば、今大会初めて自分達らしさを出し始めた試合だったように思う。
でも、それは、言い換えれば岡田監督がこれまでに取り組もうとしていたスタイルを普通に、今までのスタイルを普通に実行しただけといえるのではないだろうか。

ひと言でくくれば、今のオイラの見解として上記のようであり、ゆえに結果はともかくとして内容について感慨が少なくなっているのかもしれないな、と思っている。


これまでは、そのスタイル(そのスタイルがいいかという議論はまた別にあるが)が出せないストレスによる不満や、(悪いというわけではなく)ひたすら相手の良さを殺すサッカーを展開していただけに大きかった不満が、普段観ていたレベルにまで軽減していたのかな?ということかな。

ただ、その中でも「今までの自分達らしさ」というのとも違うのだろうなと思っているのは、1戦目・2戦目で極端なまでの自分達らしさを消した試合をしてきた中で得たものが加わり、その上で本来目指していた形に近いものが3戦目にトライできたのだろうと感じられることである。
きっと選手たちの間では違うのかもしれないが、極端な言葉を使うと、コンディショニングから全体の雰囲気も含めた“チーム力”というか“一体感”への昇華があったのではということ、それと疑心暗鬼になっていた“ほんの少しの自信”の回復が大きなポイントとなって、今の実力の中で自分達“日本”が結果を残せる可能性のサッカーの軸点を発見したのではないだろうか。
そのように感じたし、思っている。


だから、そういう意味でも日本サッカーは、これからどのような道を切り開いていこうとしているのか?
その姿を次の1戦に挑む姿に重ねて観てみたいとオイラは思う。


特に必要ないのかもしれないが、採点。。。

川島・・・・・問題なし。それと川島がどうとかいうのではなく、結局のところ
       オランダ戦を0-1でしのげたことにより、デンマークより優位
       な状況で最終戦を迎えられたのは、想像以上に大きかったと感じた。(6.5)
駒野・・・・・安定している。波がないので何ともいえない。(6.5)
中澤・・・・・空中戦で負けてないことも素晴らしいが、的確なカバーリングが
       大きい。(7.0)
闘莉王・・・空中戦でも強い。しかも徐々に良くなっていると思う。
       熱いハートも良い。日本のテリーとして頑張ってほしい。(7.0)
長友・・・・・3戦通じて、対面の相手に仕事をさせていない。素晴らしいこと
        だと思う。影のMVP?(7.0)
阿部・・・・・派手さはないがいい仕事をしていると思う。阿部が目立ち過ぎる
        ようじゃ厳しいかもね。(6.5)
長谷部・・・理想を言えば、90分持つとウレシイのだが・・・。(6.5)
遠藤・・・・・FKはお見事。(7.0)
大久保・・・精力的な運動量や闘争心は、チームの熱力源とも言える。
        あとはゴールが奪えれば・・・。(7.0)
松井・・・・・ドリブルできること、キープできることの存在意義は大きい。
        しかもキープするだけでなく、前への推進力としてであるから
        なおさら。(7.0)
本田・・・・・オランダ戦とは見違えるように楽しそうにプレーしていた。
        点だけでなく、前線での基点になれているのは大きい。(7.5)
岡崎・・・・・得点おめでとう。あそこにいることが大事。(6.5)
稲本・・・・・-
今野・・・・・-


最後に、大会全体を通じてここまでの雑感を。

①今大会は基本的にミスをしたほうが負ける。
単純にミスが得点つながる頻度が高いように感じている。

②“チーム”が強い。
どれだけチームとしてのまとまり、戦術実行度など成熟レベルを上げられているかが重要。
余程の飛びぬけている個でもない限り、しっかりと構築されているチーム力を崩せない。
それは、歴史的な強豪国でも例外ではない。

③2節目終了までは、今大会は守備の大会になりそうな予感を感じていたが、最終節&決勝トーナメントに入るにあたって、その印象は変わりつつある。
守備は重要かもしれないが、同時に得点を奪うメンタリティー、奪うためにリスクを取る勇気、そして取り切るだけのチーム力&個人力がなければ、勝ち切れないということ。
そういう意味では、サッカーの未来は、「攻撃的」とか「守備的」とかいうのではなく、「ゴール」に向かっていると感じている。

④徐々に気になってきているのは、サッカーマガジンの連載で西部謙司さんの『ゴールのあとの祭り』vol,103の回。
サッカーは、ハンドボールに近づき、バスケのようにマンマークの時代がくるかもしれない。
その流れのスピードを見極めるのが、南アフリカ大会になるかも、みたいな話である。
非常に興味深い論考で、今大会の守備的に見える部分は、それに当てはまっているかもしれない。
一方で、スペイン的なチリの存在も面白い。
グループリーグでのスペインvsチリは、そのゲームの意味合いからイマイチな流れのまま終了したが、ゴール前での攻防もあれば、中盤での潰しあいにもなっていたように思う。
ある意味、広いピッチの中で、どれだけ全開で行けるか等という部分でも変わってくるのかもしれない。
どうなるか見守りたい。


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