福岡ソフトバンクスホークスの日本一に思う [スポーツ]
今年のプロ野球。
日本シリーズも最終第7戦まで、もつれこんで福岡ソフトバンクホークスの優勝で幕を閉じました。
秋山監督の最後の優勝インタビューをみて、「あぁ、だから優勝したんだな」とひどく合点がいき、また感動もさせられました。
プロ野球の存在価値を高めてくれた優勝だったと思うのです。
秋山監督の優勝インタビューの最後の言葉です。
「今シーズンはですね、あのープロ野球は、3月11日のですね、大変悲しい震災の後にね、スタートしましたけれども、プロ野球として我々がやるべきことは、本当に元気と勇気をね震災(被災)された方々みなさんに与えるということでね、12球団一丸となってやってきました。
その結果ですね、こういう最後の最後の日本シリーズまでね、第7戦まで目一杯選手たちが力を出してファンのみなさんに力と勇気を与えられたと思います。
これからまだまだですね、大変なことがあると思いますけどもプロ野球としてですね、来年もまた再来年もずっとこれからファンのみなさまにね、本当に恩返しをしていきたいと思います。
これからも応援の程よろしくお願いいたします」
”恩返し”。
その想いがとてもスゴイと思います。
エバンスゥゥゥ! [スポーツ]
黄色いジャージを手中に収めたのは、カデル・エヴァンス選手。
どうして、この人はこんなに不運なのだろうと思っていたエヴァンス選手がようやくというか念願のマイヨジョーヌを獲得します。
あーだコーダは言うまいとも思うのだけれど、ひとつだけ言いたいのです。
エヴァンス選手、あなたがマイヨジョーヌを“獲得”できたのは、他ならぬあなた自身のおかげだということです。
もちろん毎年同じように力を注いで頑張っていたのだろうと思います。
でも今年のエヴァンス選手は、画面を通じて違って見えました。
極論で言えば、“転がって落ちてくる”マイヨジョーヌを待っていたようにも見えた例年と比べ、マイヨジョーヌを獲得するために“攻めていた”ように見えたのです。
そして、その結果が自身の強みともいえる個人TTでのマイヨジョーヌにつながったのだろうと思うのです。
ピレネーでは、大きく攻めるということはありませんでしたけれども、相対的な自分のポジションをみながらの安定した動き、アルプスステージでの他の選手の動きにチームのバックアップも薄いとみえる中での自身の力を割いてのチャレンジ。
「エヴァンスには、もう余力はないんじゃないか」とも思える激しいチャレンジでした。
その中でのマイヨジョーヌ“獲得”。
オイラも素晴らしいレースの結果に何よりもウレシイと感じるのです。
ホントにおめでとう、エヴァンス選手。
来年は、レース前にも色々あり、レース中にも不運の多かったコンタドール選手に頑張ってほしいと思います。
横綱:白鵬関の54連勝に思う [スポーツ]
大相撲の横綱:白鵬関の54連勝とは、ほんとにすごい記録だと思う。
ただ少しだけ思うのは、もちろん白鵬関の努力や姿勢には本当に目を見張るものがあると思うが、それだけの連勝を許すということは、大相撲全体にとって果たして本当にいいことなのだろうか?
朝青龍関が健在だったら、この連勝を許したであろうか?
連勝などを見ていると心が高ぶってきて、期待もする。
素直にいい面もあると思う。
でも、飛び抜けているのではなく、切磋琢磨しながらやられやりつつのライバルの存在と、ライバル同士の「大相撲」が展開されているほうが実は良いのではないだろうか?
そのように思う部分もあり、簡単にメモしておこうと思ったわけである。
実は、いちばんそう思っているのは、白鵬関だったりして・・・。
上村愛子選手のこと [スポーツ]
世界中で、どれだけの競技人口があるのか知らない。
協議自体が、どれだけの大変さなのか、難度はどうなのか、など本質的なところは全く知らない。
でも、オイラは「上村愛子」という”アスリート”は、”人”として尊敬できると感じている。
理由は、彼女なら何をやっても成功できる、そう思えるからだ。
オイラが、モーグルという競技があるのを知ったのは、1998年の長野五輪だった。
里谷選手が金メダルを取った大会だ。
上村選手は、その時も日本代表として出場していた。
競技の知名度の低さやファッション性(今までのスキー競技のイメージだとジャンプやアルペンのスーツタイプしか考えていなかった)、上村選手のチャーミングさから、正直、アイドル的な”ノリ”でここまできちゃっただけなのでは?と感じていた。
なので、大会後に周囲の熱が冷めれば、自然と消えている(もしくは、芸能界で微妙なタレントになっている)と思っていたのだ。
しかし、オイラの勝手な思い込みは、酷いもので上村選手は、正真正銘のアスリートだった。
それも半端じゃないのだ。
五輪でこそ”まだ”メダルは取れていないが、地道に積み上げ、ワールドカップでの総合優勝など、世界トップに到達したし、継続して世界トップ水準のレベルをもう長い期間保っているのだ。
つまり、すでに成功の方程式(少なくとも1つのパターンは)を、それも大きなレベルでの、知っているのだ。
言い換えれば、他の何をやったってどうすればいいかは分かるだろうし、できるということを彼女自身が証明しているのだ。
そういう意味で、彼女は勝者だと思うし、尊敬できる。
素直にスゴイことだと思う。
本当は他にも思うところはあるのだが、今はこういって〆たいと思う。
「4年後はメダルだ!確実だよ!」
【WBC決勝雑感】勝負脳とイチロー [スポーツ]
WBC優勝おめでとう。
延長戦までもつれた決勝戦、最後に決めたのは、大会前から今ひとつ調子が乗り切らない、あがらないイチローでした。
本人は試合終了後のインタビューで「持っている」と表現していたが、ある意味違って、ある意味その通りだったと思う。
イチローが持っていたものは何だったのか?
それについて、ちょこっと思ったことを書いておこうと思う。
”<勝負脳>の鍛え方/林成之(講談社現代新書)”という本をちょうど読んでいたのだが、そのイチローが”持っている”と表現したものの答えのひとつがこの本の中にあるように思う。
それは、”ラッキー”という風な意味での「持っている」などではなく、きっとこの”勝負脳”なのだろうなという事です。
ちょっと極端だが、勝負脳とは、”本当に細部にまで至る成功するイメージ記憶”の積み上げの事であり、イチローは、そのイメージ記憶を最大限に活かすべく、「目的(=ランナーを返す)を目標(=どういう球を、どういうバットの軌跡で、どのようにバットにあてるか)にブレイクダウンする」ことに長けている(磨いてきた)のだろう。
そして、そのイメージ記憶をこれまた100%実行するために必要な集中力の高め方を持っているのだろうという事です。
(以前、NHKの番組プロフェッショナルでも言っていたが”所作の重要さ”、これが集中力を高めることも含め一連の成功のイメージとしてイチローの中で成立しているのだろう)
それらの結果が、一番重要なタイミングでの一番求められた結果の創出になったのだと思う。
そういう意味で、ホントにすごいと思うし、”持っている”のだと思う。
最後に余談を。
個人的にMVPは、岩隈かなと思う。
難しい試合を淡々と、目立たずしかし力強く、そして結果を残していた。
(もちろん松坂も素晴らしかったが、岩隈のほうが若干この大会では難しい局面が多かったかなという違いで)
それと、原監督。
この人も持っているのかもしれないね。
成功者の思考回路と巻き込み力とでもいうのかね。
それを感じました。
ダルビッシュ。
逆に彼はまだ”勝負脳”という意味では、到達していない感じを受けました。
まだ、若いので、これを良い経験にして大きくなって欲しいと思います。
そして、1大会で韓国と5回対戦。
もう色んな所で言われているのだろうけど、もう少し組み合わせについて何とかならないのか?
そのように思います。
組み合わせが作れないほど、まだ普及が進んでいないという面もあるのかもしれないが、それにしても不思議な印象を持ちました。
あるいは、恣意的な何かなのかとかね。
野球、北京五輪の敗因について@星野監督 [スポーツ]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081127-00000083-san-base
・(金メダルを獲得した韓国と比較し)気持ちの面で、弱い面が出た。選手たちは気を抜いて戦ったわけではもちろんないが、気持ちの部分で差があったかもしれないとも思う
・国際試合を多く経験する場を作ることで国際大会でも動揺することなく本来の実力が発揮できるような経験を積ませることが重要かと感じている
なかなか面白いことを言うなとおもいます(笑)
オイラとしては、一番は準備の差だったのではと思っていたのだが・・・。
国をあげて五輪に向けてボールやマウンドの高さを調整していった韓国との違いだったのではないでしょうか。
なんか本質ではないところに、原因を押し付けているように感じます。
そして、それではきっと今後もダメだろうなと思わざるを得ません。
まぁ、野球に限った話じゃないのだけれどね(苦笑)
それに仮に選手の気持ちの面だったとしても、そういう選手をチョイスしたのも星野さんだった訳だし、それを上手くマネージメントできなかったのが問題でしょ?
仲良し首脳陣なんて言われていた位だもん。
チーム全体がそういう雰囲気になっちゃったのでは?
何にしてもちょっとビックリの報告でした。
理想の上司にあげられていた時期もあったけど、こういう報告(部下がミスったのが原因)をするような上司は、幻滅だなぁ・・・。
スポーツの秋だわ!!-ゴルフ、競馬(天皇賞秋)、F1最終戦- [スポーツ]
11月2日の日曜日は、スポーツてんこ盛りという位スゴカッタネ。
という事で簡単に覚え書き程度で。
①ゴルフ 石川遼選手 プロ転向後初優勝
小さくまとまろうとせず、大きく攻めて、何かをつかみつつあるのかもしれませんね。
http://www.daily.co.jp/golf/2008/11/03/0001551512.shtml
この辺にそういうの感じますよね!
「もう一人の自分に『左に出すか?』って聞いたら『刻まないでしょう!』って即答された。タイガーはどうか分からないけど、石川遼は狙っていく。それで負けたとしても後悔はしない」ですもんね(笑)
それと、インタビューなんかを聞くと、日々ちゃんと小さな目標と、達成までの仮定を組み立て、実践し、確認している。
そんな感じが伺えます。
やりたくてもなかなかできない。
見習わないといけませんな。
②2cmの決着-天皇賞秋-
2000m走ってきて2cmですもんね。。。
ウォッカもダイワスカーレットもすごいです。
でも体勢は、ダイワスカーレットに見えました。
検量室のホワイトボードでもダイワスカーレットの体勢有利の見解。
ゆえに本当か?というものあり、あれだけ長い写真判定になったのでしょう。
良いレースでした。
③F1GP最終戦-ブラジル-
まさか今年もブラジルでこんなドラマが起きようとは、思ってもいなかったっす。
ハミルトンが、ラスト10週をきった段階で5位までに順位をあげた所で、さすがに「もう寝よう」と思っていたのですが・・・。
残り7周で、再びの雨。
そして残り2周になってまさかのハミルトンのミス・・・。
マッサ逆転!
2年連続でまさかの逆転チャンピオンかよと、ビックリしていたらファイナルラップの最終セクション(最終コーナー)で4位のトヨタのグロックが雨に耐えられずスローダウン・・・。
もうダメかと思っていたハミルトンの神様の気まぐれ的な奇跡で再逆転。。。
もう表現のしようがありません。
勝ったけど負けたマッサが、もう印象的でした。
「俺たちはやった」チャンピオンにはなれなかったけど、十分な仕事をした。
そう自分たちを納得させるしかないという感じでした。
http://sankei.jp.msn.com/sports/other/081103/oth0811030838004-n1.htm
でもシンガポールGPなどのピットミスがなければと思っちゃいますよね。。。
マッサに次のチャンスがあることを祈って。。。
高橋尚子引退の所感 [スポーツ]
高橋選手の引退で、やっぱ何となく感じる部分があるので簡単に。
(というかオイラが陸上の選手の引退とかに注目すること自体が、もう高橋選手のすごさとも思うのだけどね・・・。)
↑ 朝日新聞 10/29 1面
↑朝日新聞スポーツ欄 ぶち抜き
↑ 朝日新聞 社会面にも・・・スゴイ
失礼で申し訳ないけど、陸上ってストイックな感じがして自分との戦いみたいな印象があって、それゆえに選手がその一挙手一投足に大きく注目を浴びるなんて違和感があるのですよ。
でも、高橋選手は何か分からんけど世間の注目を引き付けるわけなんですよ。
実績もスゴイのだけれど、野口選手が引退といってもこんなにはならない気がするし・・・。
やっぱり人間的な魅力がある人なんだと思うのです。
実際オイラも、高橋選手には、自分が「小さい子供」等にどういう印象を与えるか、夢を与えられるかを意識しながら話されている姿、行動を感じますし、そういう所に非常に好感を覚えたりします。
とても尊敬ができる人、長嶋や王みたいな(イチローとか中田英のイメージではない)スーパーな分類の人だっただろうなぁ、と引退に際してあらためて思うわけです。
一方で、この引退の決断には、ホントに苦しみもしたのではないかなと感じます。
自分ではない、仲間のため、ファンのため、スポンサーのため、随分長い期間悩んでいたりしたのではないかと思います。
もろもろ含めてスゲェし、ホントお疲れ様でした。
プロ野球に新規約 ドラフト拒否は認めない? [スポーツ]
日本プロ野球組織(NPB)が有力選手の海外流出防止のためにドラフト拒否して海外球団に入った選手を帰国後2~3年日本のプロ野球でプレーできない(=契約しない・ペナルティ)の規約を決めたらしい。
むしろ逆効果じゃないか?
有力選手の直接メジャー挑戦は減らないと思うんだけど・・・。
で、そうと仮定した時、この規約があるがために日本での復帰の目は絶たれるわけだ。
メジャーで思うようにいかなくても、帰ってきて日本でスーパースターになるでもいいと思うのだけど・・・。
個人的には有力選手を日本の球界に、まずは取り込むためにはFAなどの取得や契約を変え、今より短期のタイミングで海外へ移籍できる制度にしたほうがいいと思うけどなぁ。
そして何よりも、この規約は誰のためなのか?
選手のためには思えないし、最優先で考えるべきお客さんやファンのための規約なのか。
うーん、、、その辺も疑問を抱かざるを得ないのだが・・・。
北京オリンピックを終えて [スポーツ]
この感じに若干の違和感がなかったわけでもないが、しっかりその波に乗ってしまったオイラもいたりする(笑)
まぁ、そんなオリンピックも無事終了しました。
合間合間に閉会式をちょっと見たのだけれど、そのときの感想を!
オリンピックに出場できるというのは、閉会式の時にスタンドではなく、ピッチに居れるというのは、それだけでスゴイ事だなとあらためて思ったわけです。
ぶっちゃけその場にいたいと思っても、普通では居れないわけでしょ?
彼・彼女たちは、その場に立つだけの努力をしてきたし、しているということの証明以外の何物でもないなと・・・。
一方、振り返ってオイラはどうなのだろうと考えると・・・。
目的とゴールを持って頑張らねばなりませんな・・・(苦笑)
それと華やかで、選手たち含めて会場の全てが、なんかホッとしてる感じを受けたのだけど、それが非常に良い印象でした。
ほぼ日刊イトイ新聞の【教えて刈谷さん!北京オリンピックがもっと楽しみになる話し。】という企画の中で「国際社会がちょっとでもバランスを失ったらオリンピックっていうのは、あっという間に開けなくなってしまう」という言葉があったのですが、閉会式のそんな雰囲気を見て本当にオリンピックが無事開催できるという事は、とても大変で大切なことなんだなぁと、あらためて思ったりした次第です。
4年後のロンドンも無事に開催される事を切に祈ります。