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【WBC決勝雑感】勝負脳とイチロー [スポーツ]

WBC優勝おめでとう。

延長戦までもつれた決勝戦、最後に決めたのは、大会前から今ひとつ調子が乗り切らない、あがらないイチローでした。
本人は試合終了後のインタビューで「持っている」と表現していたが、ある意味違って、ある意味その通りだったと思う。

イチローが持っていたものは何だったのか?
それについて、ちょこっと思ったことを書いておこうと思う。

”<勝負脳>の鍛え方/林成之(講談社現代新書)”という本をちょうど読んでいたのだが、そのイチローが”持っている”と表現したものの答えのひとつがこの本の中にあるように思う。
それは、”ラッキー”という風な意味での「持っている」などではなく、きっとこの”勝負脳”なのだろうなという事です。

ちょっと極端だが、勝負脳とは、”本当に細部にまで至る成功するイメージ記憶”の積み上げの事であり、イチローは、そのイメージ記憶を最大限に活かすべく、「目的(=ランナーを返す)を目標(=どういう球を、どういうバットの軌跡で、どのようにバットにあてるか)にブレイクダウンする」ことに長けている(磨いてきた)のだろう。

そして、そのイメージ記憶をこれまた100%実行するために必要な集中力の高め方を持っているのだろうという事です。
(以前、NHKの番組プロフェッショナルでも言っていたが”所作の重要さ”、これが集中力を高めることも含め一連の成功のイメージとしてイチローの中で成立しているのだろう)
それらの結果が、一番重要なタイミングでの一番求められた結果の創出になったのだと思う。
そういう意味で、ホントにすごいと思うし、”持っている”のだと思う。


最後に余談を。
個人的にMVPは、岩隈かなと思う。
難しい試合を淡々と、目立たずしかし力強く、そして結果を残していた。
(もちろん松坂も素晴らしかったが、岩隈のほうが若干この大会では難しい局面が多かったかなという違いで)

それと、原監督。
この人も持っているのかもしれないね。
成功者の思考回路と巻き込み力とでもいうのかね。
それを感じました。

ダルビッシュ。
逆に彼はまだ”勝負脳”という意味では、到達していない感じを受けました。
まだ、若いので、これを良い経験にして大きくなって欲しいと思います。

そして、1大会で韓国と5回対戦。
もう色んな所で言われているのだろうけど、もう少し組み合わせについて何とかならないのか?
そのように思います。
組み合わせが作れないほど、まだ普及が進んでいないという面もあるのかもしれないが、それにしても不思議な印象を持ちました。
あるいは、恣意的な何かなのかとかね。


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