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日本の国際競争力について@朝日新聞シリーズ在日華人を読んで [時事]

 5/5の朝日新聞のシリーズ在日華人を読んだ。

http://www.asahi.com/special/kajin/TKY200905040215.html


思ったのは、日本という国の“食の国際競争力”についてです。
記事の中には、次のような記載もある。

■研修生は手当として月6万円、実習生は最低賃金を守った基本給から社会保険料などを引いた月7万円を受け取る。最低賃金は地域差はあるが、時給700円前後だ。
 問題は残業だ。制度上、残業は禁止の研修生が1時間300円で、時給の1.25倍払う必要がある実習生も1時間350円で残業する。
 だが、劉さんらは「来日前に聞いていた条件だから不満はない。もっと残業したい」と言う。生活費は月1万円程度に抑え、3年で300万円をためるのが目標だ。中国での年収の10倍以上になる。
全国で農業に従事する中国人研修・実習生は1万人を超える。「安く、安定した労働力」は欠かせない存在だ。

■かつてはアルバイトに来ていた日本人学生が集まらない。最近は日本人が来たとしても、仕事がきつくて朝いなくなっていることが多いという。

■日本にいる研修・実習生は約20万人。約7割が中国人とされる。外国人の単純労働を認めない日本で、産業を支える存在になっている。


これを読んで、何ともいえないがオイラ自身の生活に危機感を感じたとでもいえばよいでしょうか。
例えば、日本の食品は、“高品質”、“安全”というイメージがある。
それが事実かどうかは正直分からない。
でも、昨年に問題になった中国やアメリカなどと比較しても、その水準は厳しいものであるという風にオイラは考えている。

つまり、品質は高いが、世界水準で価格競争力がない。
今は、その品質という部分で売れるから、ギリギリ良いのかもしれない。
でも産業自体が実習生を受け入れないと成り立たないようになってきている。
なぜ、そうなったのか?
政治のせいか?それに絡む金のせいか?単なる怠慢か?
その辺は、色々あるのだろうが農業というカテゴリーで、日本は迷走しているのは間違いないだろうと思うのだ。

 農業は、我々の“食”を担う重要な仕事だ(オイラはそう思っている)。
そしてもし、このまま日本の農業が、この記事にあるような“実習生”に頼らないと維持できないとなるとどうなるであろうか?
ホント簡単にいくつかの推測。

①、日本の持っている高い技術は、世界で共有化される。
②、その結果、食品はコスト競争に今以上にさらされる。
  (お金だけの補償にしかならない国の保護も、いつまでもできるものではないと考える)
③、日本の食料自給率は、ますます低下する。
④、人間の根幹部分(=食)を維持できないので、国の交渉力は弱まる(首根っこを押さえられる状況に陥る)。

→我々の生活水準は、苦しくなる。

⑤、コスト競争力を持たないといけなくなるので、安い労働力の流入が法的に認められる。
  (=移民受け入れ)
⑥、日本人の仕事(特に、単純労働は)は、彼らに取って代わられる(=安くて、作業品質は変わらないから)。
⑦、日本人は、安い労働力との競争にさらされることになり、賃金は落ちる。

→我々の生活水準は、苦しくなる。
→これは、全産業に拡がっていく。

つまり、これから日本は所得水準がさがっていく。
そういう構図が見えてくるのではないだろうか?
では、そんな時代をどうやって生き抜いていくか。
それをキチンと考え、キャリアプランや人生プランを練っていかないといけないのだろうと思う。
そのために自分は、何からやるか。
焦る時代になったものだと思う。 


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