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日本の農業と減反政策について [時事]

本日の朝日新聞より。
「減反参加は農家の選択、参加なら所得補償 見直し案判明」という記事。

http://www.asahi.com/politics/update/0202/TKY200902020303.html

概要としては、「減反に加わるかどうかを農家の判断に任せる「選択制」に切り替え、政府によるコメの買い支えもやめる。供給増での値下がりに備え、減反に参加した農家にだけ一定の交付金を支払う」という事で、発端は「世界貿易機関(WTO)交渉でのコメ関税引き下げ」要求に対する対応という面が強そうな印象。

結果的には、「減反に加わる農家には生産量に上限を課す代わりに、新設する交付金(固定額)を支払い、所得を補償する。一方、参加しない農家は自由に増産できるので売り上げの伸びが見込めるが、値下がりしたときの収入減は自分でかぶる」、「コメの値下がりや減反不参加を制度上認めることに、農家やコメ販売手数料が減る農協、農林系議員の反発も予想」、「コメが値下がりする可能性が高い」という事になるとサラッと書いている。

見出しの書き方は「?」で、むしろ『減反反対農家は政府は見放す』という風に感じたりするが、どちらかといえば「減反」廃止で自由化は良い事ではないか?
オイラとしては、こいつはかなり重要なニュースではないかと感じるのだが・・・。

実際、この結果でどうなるのか?誰が一番メリットがあるのか?
十分な検討は必要な気がする。
すぐに頭の中でイメージされる事を覚書という事で走り書きです。

・規制がなくなる事で、農家の自由な生産&販路の拡大が進む!
 →その結果、農家の努力で米自体の品質が向上する?!
 →販路の直接流通が進んで、農家の利益率向上の可能性?!
 →「減反」というマイナスの政策からの脱却で、農家のモチベーション向上?!

・一方で、自由な競争も推進される!
 →競争化⇒①国内農家間での競争激化
        ②国内の巨大資本の参入による農業の産業化&FAによる競争激化
           ⇒その結果、逆に農家自体の衰退が進むかも?
        ③国際的な競争化
           ⇒安価な製品(労働力)との競争激化
 →となると、現行の農家にとっては、今回の政策は良いのか?どういう影響になるのか?
   →何にしても彼ら自身でも考えて、変わって、生き残っていく為の自助努力が必要なのでは?
   →国の保護を求めても結局は、今の瞬間はOKでも10年先まで考えた時に「国の保護」の
    強化要請では農家たちは自滅の道をたどるのでは?
     →なぜなら、既に世界はグローバルでモノの需給(=経済)は動いている。
      そこでは、農業も例外ではないのでは。
   →逆の意味で国策として、農業を立ち位置や育成などどうするかの方針が必要では?
    あるいは農家は自発的に、動いていかないと厳しい?

・現行、農協という部分で携わっている人たちの立場はどうなるか?
 →単純に減反政策を無くすという事は、米の流通網の崩壊でもあり、彼らの仕事が大きく減少し、
  それに伴い職を失うものも出てくる事も懸念される。


でも、こう見るとオイラとしてはトータル的には、やはり進めるべきと思うのだが。
ただし、上述もしたけど、同時に国として農業を国際的に競争力のある強い事業として構えていくのかの大方針こそが重要であり、戦略なき規制緩和ではただでさえ瀕死の日本という国の国力を更に弱める事になるように思う。
(弱くするのが戦略だったりして・・・)
もちろん、日本の農業、生産物で国際的に勝負できる強いものは何かなどの見極めもした上での投資が必要だとも思うが・・・。

とっても大事だと思うな、この政策の進む先は!


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